とあるいち聖書ライターのブログ

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共生力の生み出す幸福度

共生力の生み出す幸福度



「 ナオミは嫁に言った。「生きている者にも、死んだ者にも、
御恵みを惜しまれない主が、その方を祝福されますように。~」
(ルツ記2:20)


 先日、インターネットのニューストピックで拝見したのですが、今、世界で一番幸福度が高い国と言われているのが、北欧のデンマークと南国のフィジーだと言います。シンプルに幸せかどうかを質問するタイプの「主観系幸福度」では、フィジーが1位で、一人あたりの平均寿命や成人識字率、就学率、一人あたりのGDPなどの指標をもとに総合的に幸福度を測るタイプの「客観的幸福度」では、デンマークが1位だと言います。そのフィジーとデンマークの共通点が6つあると言います。


①医療費が無料
②教育費が無料
➂労働時間が短い
④女性が社会で活躍
⑤投票率が高い
⑥共生力が強い


 特に、この中で聖書に通じる、最も重要と私が考えるのは、⑥共生力が高いということです。
途上国であるにも関わらず幸福度の高いフィジーなどでは、「俺のモノはみんなのモノ。お前のモノもみんなのモノ。」という概念があるということです。
 そして、もう一つ私が個人的に重要と思えることは、②教育費が無料ということです。デンマークの「GDPに占める教育機関への公的支出」の割合は6.1%で調査対象33ヶ国中2位だったそうですが、日本はなんと33ヶ国中下から2番目だというのです。
 日本は、先進国の中でも突出して幸福度が低いと言われています。ここで、聖書から「幸福」という意味を少し考えてみたいと思います。
 「幸福」ということで私が個人的に聖書から思いつくのが、「ルツ記」です。この「ルツ記」には、人が幸福になるヒントが隠されているように思うのです。
 息子たちを亡くしたにも関わらず、嫁の祝福を願う、ルツの姑のナオミの存在や、ナオミの息子の嫁にあたる、夫を亡くしても、姑について行きたいと願うルツの存在があります。
 二人は互いに互いの祝福を考える、嫁と姑という血のつながりを越えた、家族の絆がありました。
ナオミはルツの夫の息子が亡くなり、ルツの人生に自由を与えようとします。しかし、それでもナオミについて行くとルツは拒み、一生ナオミを母と思ったのがルツでした。そして、ナオミの近親者のボアズのもとへとルツは新しい嫁として嫁ぐことになるのです。そして、子を授かり、周りの人々は「ナオミに子供ができた」と、家族を失ったナオミを祝福し喜びを分かち合う、心温かなストーリーがルツ記にはあるのです。 ナオミもルツもボアズもそして周りの人々も、命と分かち合いを大切にする共生力の強さがうかがえます。なにより、ルツは今の時代に多いバツイチであり、それでも幸せになるというヒントがあります。それは、死に別れた旦那の親との血のつながりを越えた親子関係の絆と周りの他者の幸せを喜ぶという現代にはあまり見かけないような心の広さが当時の人々にあったのです。このナオミの心を受け継いだルツの子孫として生まれたのがダビデ王であり、その子孫として人としての神の子、救い主、人類の罪のすべてを身代わりに受けて贖い救いの福音をもたらした、イエス・キリストが誕生したのです。