とあるいち聖書ライターのブログ

聖書からヒントを得て

先入観にとらわれない聖書解釈のもと、

聖書に興味がある方に見てもらうためのブログ

ビギニング

「ビギニング」




時は、紅葉も地に落ち、何気に寒さの風が吹く頃


夜空の星たちが包み込み、彼は地に舞い降りて


大きく吐息を吐いた



真夜中の草原では牧者たちに、まばゆい光が時の訪れを告げ知らせ


東の果てには星々が流れ落ち、賢者たちを救いの光で導いた




目を開ければ、ほら古ぼけた馬小屋に


目を開ければ、ほら飼い葉おけに眠る赤子は、


父母に抱かれて


耳を澄ませば、ほら小さな赤子が大きな産声を上げ


耳を澄ませば、ほら彼らの祝福の歌声が聞こえてくる


真夜中の静けさの中、外は肌をつく冷気


小屋の中は彼らのぬくもりで暖かく、


産声を祝福するかのように、灯火が小屋の中で踊り光を放ち


賢者たちの贈り物が香りを放ち、牧者たちの歌声が響き渡り


小屋の中は、春の訪れを告げるよう




気がつけば夜は明け始め、


闇の終わりを告げる陽の影が、空を紫紺に染めていき


鳥のさえずりが、朝の始まりを知らせる頃


飼い葉おけの下には、


ほら、一粒の種から芽が出ている。







「ビギニング2」




ブドウの木が枝の刈込をしながら成長するように


幼子は自由の中様々な刈込をしながら、


多くの愛を受け成長する




ほら祭りだよ


昔から続く過ぎ越しの祭り、幼子は12歳になっていた


祭りが終わり帰路につき両親はふと我が子がいないことに築く


冷や汗をかきながら、幼子を捜す父母


心は震え、何か事件に巻き込まれたかと不安の中


都の隅々をめぐり探す父母の心が乱れていた頃


幼子は古い我が家、神殿にいた





数々の教師たちの真ん中を


教師たちにあらゆる質問を楽しそうになげかけ


幼子とは思えないほどの知恵に


教師たちは驚いた





幼子は少年になり、まずます賢さを増し加え


その上には神の知恵と恵みがあった


少年は人と神に愛された











「ビギニング3」



彼は青年になり


自らの志を全うする為、旅に出た


自らの真の親の元から始めるごとく


荒野で叫ぶ者の前に彼は現れた


彼は、その者から天命を授かるために




川に全身を任せ、川から全身を起き上がらせる


自らの決意として新しく生まれ変わり


自らを捧げる使命の決意




天から声がする


「これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ」




生まれながらにしての使命


彼が口を開くとき


常に周りに人が集まった


救いのことばを聞こうと


人々は集まった



病む人も、貧しい人も、健康な人も、裕福な人も、


全ての人の救いのため、彼は口を開く


多くの奇跡を携えながら



人々は彼の栄光を目の当たりにした


彼こそ神の子、神の愛する子





「ビギニング4」


彼は、全ての人々の救いのため彼は都に上る


小さな子の子ロバに乗って


彼の弟子たちと共に、群衆に迎えられ


まるで天を目指すかのごとく、彼は幼いころから両親と通い詰めた都へ上る



彼は、ひとり、神に願った


「もし、この盃を受けず済むのならそうしてください。


しかし、御心なればそれがなるように。」



都でも彼は栄光を現す。全ての人の救い使命をたずさえ


彼は、全ての病をになう、全ての罪の贖いとなり


彼は、裏切りにあった、


彼はとらえられた、彼はムチ打たれた


全ての人を惑わす悪魔の力の前に、彼は口を開かない



彼は、鉛の重さを感じるほどの十字架を背負い


彼は、丘の頂上を目指す


全ての痛みをにない、血を流しながら、


彼はあまりの苦痛のゆえに十字架もろとも倒れた


彼の代わりに丘の上まで、十字架を背負う者を与えられた



人々はさげすみ、悪魔はあざ笑うかのごとく


神は彼を見捨てたかのよう


母は心臓をつらぬかれるような悲しみ


彼は、丘の上、十字架上で息を引き取った


そのとき、地を揺るがす地震が起き、神殿の幕が真っ二つに裂けた


まことに彼は神の子であった




「ビギニング5」


一人の学者が彼の遺体を引き取った


十字架上で流された血だらけ、傷だらけの体


凍り付くような冷たい体


母の心臓は貫かれるような苦しみから解放された


息子の痛みが過ぎ去ったのだから


愛する息子は、もういないが、十字架刑が過ぎ去ったのだから


群衆は、彼が十字架に架かり死んだことを噂した


そして、弟子たちは暗闇の中を彷徨った


まるで迷える子羊のように


そう、存在していた光が、今は存在しない


なんとも言えない空しさが漂う


彼が十字架に架かり3日目


女たちはいつものように彼の墓に行く


すると彼の遺体が存在しない


彼女らはどうしたことかと悲しみにくれた


すると光が差し込み、御遣いが現れた。


彼はよみがえったのだと。


昔の預言のすべてが成就した瞬間。


彼はよみがえり、彼女らや弟子たちに現れた。


「恐れることはない。わたしです。」


地に再び光が差した。天は神の栄光で輝いている。


神のひとり子が、悪魔に勝利した瞬間。


全て、彼を信じる者が復活にあずかることが確証された瞬間。


世に永遠の救いの始まりが訪れた。





「ビギニング6」


彼と共にいた弟子たちや女たちは


よみがえった彼と共に食事をした


なんともいえない希望の光が部屋中に溢れ


ぬくもりに満ちたひと時


彼は言った。


「あなたがたは見たから信じたのですか?見ないで信じる者は幸いです。」


弟子たちには、彼の言葉以上に、彼が生きている、


死からよみがえったその存在を感じられるだけで、


言葉に表せないほどの喜びがあった。


弟子たちの心は次第に燃え盛る情熱で溢れていく。


「この幸いを世に知らせないと。」


彼は、言った。「あなたがたは、後に私の心である聖霊を受ける。


その時、力を授かるだろう。私は天に上る。全世界に、この福音を伝えなさい。


あなたがたが見たありさまで


わたしはもう一度あなたがたに現れる」


彼は、彼らが彼の栄光を受ける姿を何度も間のあたりにしたが、


彼が、天にあげられる姿ほどの栄光に満ちた輝きは未だかつてないほどの輝きで


彼は神の栄光に包まれながら天へ上って行った。


彼らは世に永遠の実をもたらすための


希望の光なのだと知った。


数日後、炎の舌のごとく暖かな風が部屋中に現れ弟子たちを包み込み


そして、弟子たちの心に彼の心が内住した。


天に上った彼の心は、弟子たちの心の中に永遠に生きる賜物となった。









「ビギニング7」


彼の弟子である彼らは、彼の志を果たすため、全世界へと出て行った。


そう、よみがえりの永遠の救いを世に知らせるために。


彼らの心は燃えていた。


彼は、彼の光により救われるもう一人の弟子に現れた。それは、彼の心を全く知らない人々、


異邦の民、すべての民にこの救いの福音を知らせるためだった。


彼らは、何度となく、迫害される中を、よみがえりのいのちを世界に伝えるべく


志を折ることなく述べ伝え廻った。


それは、彼らの力ではなく、彼らの神である、彼の生きる姿そのものだった。


彼らの中には天命を全うし、子羊が狼の群れに引き裂かれるごとく


群衆の中に打ち殺される者、十字架に架かる者、逆さ十字架に架かる者、


数えきれないほどの数多くの殉教者を出した。


それは、何十世代に至るまで、彼を伝える者たちに続いた苦難の日々。


しかし、彼らには永遠の希望である、彼の心が生きていた。


どんな逆境の中でも喜ぶその姿に、時代を超えて多くの者たちが、彼の救いにあずかった。


恵みの時代、大患難の時代を得て、彼は、やがて再び世に現れる。


それは、かれの千年の王国の成就と御国の到来の完成を世にもたらすために。


数々の時代を超え、数々の悲惨な苦難を越え、


多くの犠牲を伴いながら


彼により、すべての人類はやがて到達する。


彼の再臨の王国、神の栄光に溢れた、彼のため殉教した者たちの復活を携えて


全てが讃美に満たされた、苦しみのない、世界の到来を。


これが、彼の父の御心の完成であり、彼の本当の永遠のよみがえりの完成なのである。


彼は、言う


「しかり、わたしはすぐに来る」